2012年12月04日
ミス・ユニバース大分柳澤里弥5位入賞。








私は今まで彼女の足にハンディがあることを一度も触れずにこのブログを書いてきましたが
今回、彼女のハンディについて初めて書かせて頂きます。
彼女は中学3年生で小児がんを発症し現在は寛解しておりますが、
後遺症で片足を杖で支えなければ上手く歩行が出来ない状態です。
彼女から昨年の9月、「足にハンディがあってもモデルは出来ますか?」という問い合わせを受け
私は一度状態を見たいのでレッスンに見学へ来ませんか?と返信をし、彼女がレッスンの見学に来た際
とても笑顔が可愛いらしくて身長も169Cmあり、体型もモデル体型だったのでびっくりしました。
そして歩行やポージングがどの範囲まで出来るのかを確認しました。
フルターンは無理でもハンターンは普通に支障なく出来ることと、ポージングに関しては杖がなくとも出来ることを確認し
彼女にブライダルショーの長いドレスなどは難しいが短いドレスやファッションショーには頑張れば出れるという事と
スチールモデルに向いているのでポージングを極めましょうという説明をしました。
彼女は決意をした表情で「頑張ります!」と即答でした。
それから事務所のみんなと一緒にレッスンを頑張り、この一年でOABさんのバラエティー番組に出演したり、撮影会モデルや広告モデルヘアーモデル、
パーティードレス・ブライダルショーなど沢山経験してきました。
彼女は座りポーズから立ち上がる時など必ず私達が手伝う事を断り、杖を受け取り杖を使って自分の力だけで起き上がります。
そして現場に入っている時は休憩や着替えの間にすぐ「どこか直すところはありますか?」と質問をしてきます。
そんな彼女と接していてハンディを感じさせられたことは一度もなく
彼女から「私は足がわるいので」という言葉を一度も聞いた事もありませんでした。
私は彼女が事務所に入って、3ヶ月が経った時全国規模のオーディション応募連絡がきた際、
履歴書を提出してもらいましたがその時の履歴書の応募動機欄を見て柳澤が本当にモデルを目指している理由を知りました。
そこには「自分と同じハンディを持っている方に諦めず頑張って努力を続ければ夢は叶うという事を伝えたい!!」
と力強く書かれていました。
柳澤里弥は今まで一度も弱音を吐いた事がなく、沢山の事を前向きに挑戦してきましたが
今回ミス・ユニバースでは初めて弱音を吐いていました。
そしてバイトでビューティーキャンプに通えない日もあり、表情もどんどん曇っていっていました。
こんな柳澤を見たのは初めてでした。ですが今回の経験が彼女に大きく影響することは間違いないと思います。
そして10月に素敵な出逢いもありました。
芸能人方達も御用達の東京にあるCANNA美容室の長崎先生とスタイリストの井上さんとお仕事でご一緒した際、
杖をオシャレに衣装の生地に合わせてパラソルの様に見立て杖をファッションの一部に取り入れて下さいました。
今回、依頼を頂いたクライアントさんには伝えていて書類審査で選ばれていたのですが、
東京の先生方には杖をついているとの情報が伝わっていなかったのですが
淡々と対応されるところを見て「これがプロの仕事だ!!」と思いました。
本当に素敵な方達でした(o^^o)
見えずらいと思いますが一番右の黒い服のモデルが柳澤です。
長くなってしまいましたが(~_~;)これからも彼女が頑張り続ける限り、MINEプロダクションは彼女の夢を応援して行きます!!
Posted by 大分のモデル事務所 MINEプロダクションblog。 at 18:34│Comments(0)